スマホの機種変更とマイナンバーカード|削除と再追加の手順

【この記事でわかること】
・スマホのマイナンバーカードが「1人1台」までのしくみ
・機種変更の前にやる「削除」の3つのやり方
・新しいスマホに追加するときの用意と時間帯の注意

📱 新しいスマホが届くと、写真やLINEの引き継ぎで手いっぱいになります。スマホに入れたマイナンバーカードのことは、つい後回しになりがちです。
3人の子どもを育てる父として、家族のスマホの買い替えに付き合うたびに「これ、どこまで自分でやるんだっけ」と迷います。お店の人にお任せできそうに見えて、実はそうではない手続きもあります。
前回のスマホのマイナンバーカードの暗証番号を忘れたら|再設定では、スマホ側の暗証番号を整理しました。今回はその続きとして、機種変更のときの「削除」と「再追加」を、デジタル庁の案内に沿って順番に見ていきます。
🔑 機種変更の前に知っておきたい「1人1台」のルール
まず押さえたいのは、マイナンバーカードを追加できるスマホは1人につき1台というルールです。新しいスマホに追加すると、今までのスマホでは使えなくなります(デジタル庁「スマートフォンを手放す・機種変更するとき」)。iPhoneからAndroidへ、AndroidからiPhoneへと乗り換える場合も同じで、新しく追加した側だけが使える状態になります(デジタル庁(iPhoneに追加する方法))。
デジタル庁は、手放す前に安全のためスマホのマイナンバーカードを削除するよう案内しています。そのうえで、前のスマホと新しいスマホの両方がインターネットにつながっている場合は、新しいスマホへの追加だけで完了できるとしています。
| 状況 | デジタル庁の案内 |
|---|---|
| 基本の流れ | ①前のスマホで削除する → ②必要に応じて新しいスマホに追加する |
| 両方のスマホがネットにつながっている | ②の追加の操作だけで完了できる |
| 前のスマホが故障・手放し済み | 家族や知人の別のスマホで、実物のカードを読み取って削除する |
| 使える端末がない | マイナンバー総合フリーダイヤルに電話して一時利用停止する |
出典:デジタル庁「スマートフォンを手放す・機種変更するとき」をもとに作成
⚠️ Androidはスマホの初期化では消えません
- Androidのスマホ用電子証明書は、削除の手続きをしないとスマホの中に残ります。端末の初期化では削除されないと、デジタル庁は明記しています。
- 法律上、機種変更や下取り・売却、故障などで使うのをやめるときは、利用者自身で削除(失効)することが義務づけられています。販売店のスタッフでは対応できません。
出典:デジタル庁「Androidスマホ用電子証明書を登録しているスマートフォンの利用をやめるときの手続」(最終更新日2026年8月25日)
💡 下取りに出す前の5分が、いちばんの安心材料です。

📝 前のスマホから削除する|状況別の3つの方法
削除は、前のスマホが手元で操作できるかどうかで方法が変わります。手元で操作できるときは、マイナアプリの「カード」から自分のカードを開き、画面のいちばん下の「削除」をタップします(iPhone/Android)。
削除のときに使うパスワードは、次の2通りから選べます。どちらも英数字6〜16文字の「署名用パスワード」です。
| 削除の方法 | 入力するもの | 実物のカード |
|---|---|---|
| スマホのカードで削除 | スマホに追加したときに設定した署名用パスワード | 読み取り不要 |
| 実物のカードで削除 | 実物のマイナンバーカードの署名用パスワード | 読み取りが必要 |
出典:デジタル庁「マイナンバーカードをiPhoneから削除する方法」・デジタル庁「マイナンバーカードをAndroid端末から削除する方法」をもとに作成
前のスマホが壊れていたり、すでに手放していたりして操作できないときは、家族や知人のスマホを借りて削除できます。借りたスマホのマイナアプリで、実物のカードの署名用パスワードを入力し、実物のカードを読み取ると、そのカードにひもづくスマホ側のカードが削除されます(iPhoneで削除/Androidで削除)。
借りる端末もない場合は、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178・24時間365日)に電話して一時利用停止します(J-LIS マイナンバーカード総合サイト)。
💡 パスワードを忘れていたら
💡 「前のスマホがまだ動くうちに」が、いちばんラクな削除のタイミングです。
📲 新しいスマホに追加する手順と時間帯の注意
新しいスマホへの追加は、マイナアプリから始めます。実物のマイナンバーカードと、実物のカードの暗証番号・パスワードが必要です。用意するものはiPhoneとAndroidでほぼ共通ですが、対応機種と追加先が違います。
| 項目 | iPhone | Android |
|---|---|---|
| 対応機種 | iOS 18.5以降を搭載したiPhone XS以降 | Android 12以上で最新のセキュリティパッチを適用した対応機種 |
| 追加先 | Appleウォレット | Googleウォレット |
| 券面事項入力補助用暗証番号(数字4桁) | 必要 | 必要(機能限定の場合は不要) |
| 署名用パスワード(英数字6〜16文字) | 必要 | 必要 |
| その他のアプリ | マイナアプリ | マイナアプリ・Googleウォレット・おサイフケータイ アプリ |
出典:デジタル庁「マイナンバーカードをiPhoneに追加する方法」・デジタル庁「マイナンバーカードをAndroid端末に追加する方法」をもとに作成
📅 新しいスマホへの追加の流れ
マイナアプリで追加開始
顔の撮影とカード読み取り
新しい暗証番号を設定
ウォレットに追加
途中で設定するスマホ用の暗証番号(数字4桁)と署名用パスワード(英数字6〜16文字)は、新しく決め直すものです。前のスマホで使っていた番号を思い出せなくても、追加はできます。
もうひとつ気をつけたいのが時間帯です。デジタル庁は、追加した時間によって使えるようになるタイミングが変わると案内しています(平日・土日祝日とも)。
| 追加した時間 | 使えるようになる目安 |
|---|---|
| 朝8時〜19時30分 | おおむね数分後(通知や「追加済」表示のあと、実際に使えるまで5分ほど) |
| 19時30分以降 | 翌朝8時以降 |
出典:デジタル庁(iPhone)・デジタル庁(Android)をもとに作成
前のスマホで19時30分以降に削除した場合も、新しいスマホに追加できるのは朝8時以降です。また、朝8時から19時30分のあいだにエラーが出たときは、10分ほど時間を置くと追加できるようになるとされています(デジタル庁)。
📌 Androidは2026年10月20日に名前が変わりました
- 「スマホ用電子証明書搭載サービス」は、2026年10月20日から「Androidのマイナンバーカード」として提供が始まりました(デジタル庁のお知らせ)。
- すでにスマホ用電子証明書を入れている人は、マイナアプリの「アップデートをする」ボタンから切り替えられます。アップデートしても、設定済みの2種類のパスワードは変わりません(名称だけが変わります)。アップデートしなくても、これまでの場所やサービスはそのまま使えます(デジタル庁)。
💡 機種変更は、夜より昼間に済ませると、その日のうちに使い始められます。

✅ この記事のポイント
- マイナンバーカードを追加できるスマホは1人1台。新しいスマホに追加すると前のスマホでは使えなくなる
- 手放す前に削除するのが基本。両方のスマホがネットにつながっていれば、新しいスマホへの追加だけで完了できる
- 前のスマホが操作できなければ家族などのスマホで実物カードを読み取って削除、端末がなければフリーダイヤルで一時利用停止
- Androidは端末の初期化では証明書が消えない。利用をやめるときの削除は利用者自身の義務
- 19時30分以降に追加すると、使えるのは翌朝8時以降
📝 まとめ|機種変更は「削除してから追加」が基本
スマホのマイナンバーカードは、新しいスマホに自動では移りません。入れられるのは1人1台なので、前のスマホで削除してから、新しいスマホに追加し直すのが基本の流れです。両方のスマホがネットにつながっていれば、追加の操作だけで済みます。
前のスマホが動かないときは家族のスマホで、端末がなければフリーダイヤルで止められます。Androidは初期化しても証明書が残るので、下取りや売却の前に削除を済ませておきましょう。追加は朝8時から19時30分のあいだに行うと、その日のうちに使えます。
税金や制度の手続きは、自分で学ばないと、だれも教えてくれません。このブログをきっかけに学ぼうと思っていただけると嬉しいです。
次回は「Androidのマイナンバーカードとは?スマホ用電子証明書からのアップデートで変わること」について解説予定です。お楽しみに!


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