スマホのマイナンバーカードの暗証番号を忘れたら|再設定

【この記事でわかること】
・スマホに入れたマイナンバーカード(スマホ用電子証明書)の暗証番号が2種類あること
・忘れたとき、スマホのアプリだけで再設定できる場合と、実物カードが要る場合の分かれ目
・iPhoneとAndroidでの再設定の入口と手順の違い
・実物カードの暗証番号も分からないときの、直す順番

😊 スマホにマイナンバーカードを入れておくと、実物のカードを持ち歩かずに済みます。その一方で、暗証番号は設定したきり使わない期間が長くなりがちで、いざ必要になったときに思い出せない、ということが起こります。
3人の子どもを育てる父として、家族それぞれの手続きを担当していると、自分の分だけでも暗証番号を覚えている自信は正直ありません。期限のある手続きの直前にロックに気づくと、かなり焦ります。
前回のマイナンバーカードの暗証番号を忘れたら|ロック解除の手順では、実物カードの再設定を整理しました。今回はその続きとして、スマホ用電子証明書の暗証番号の再設定を、デジタル庁のiPhone向けページとAndroid向けページを中心にまとめます。
🔑 スマホ用の暗証番号は2種類|桁数とロックされる回数
iPhoneでもAndroidでも、スマホに入れる電子証明書の暗証番号は2種類です。署名用は英数字6〜16文字、利用者証明用は数字4桁で、桁数もロックされる回数も実物のカードと同じです(デジタル庁(iPhone)、デジタル庁(Android))。
| 種類 | 桁数と文字 | ロックの回数 |
|---|---|---|
| 署名用電子証明書のパスワード | 英数字6〜16文字 | 5回連続 |
| 利用者証明用電子証明書の暗証番号 | 数字4桁 | 3回連続 |
ロックの回数は、デジタル庁(iPhone)が「利用者証明用は3回連続、署名用は5回連続」と案内しています。呼び方はiPhoneでは「iPhoneのマイナンバーカード」、Androidでは「スマホ用電子証明書」です。
今の暗証番号が分かっていて、新しい番号に変えたいだけなら、初期化ではなく「変更」の手続きです。マイナアプリで現在の暗証番号を「覚えている」と選び、入力して新しい番号を設定します(デジタル庁(iPhone))。

🧭 何を忘れたかで道が分かれる|スマホだけで直せる場合と実物カードが要る場合
ここが一番の分かれ目です。スマホ用の暗証番号は、マイナアプリで初期化できます。ただし、初期化に使う別の暗証番号が必要です。何を覚えているかで、使える道が変わります(デジタル庁(Android)、デジタル庁(iPhone))。
| 忘れたもの | 再設定の方法 | 必要なもの |
|---|---|---|
| スマホ用の利用者証明用(数字4桁) | マイナアプリで初期化。スマホ用の署名用か、実物カードの署名用のどちらかを使う | スマホ用の署名用パスワード、または実物カードの署名用パスワードと実物カード |
| スマホ用の署名用(英数字6〜16文字) | マイナアプリで初期化。実物カードの署名用パスワードを使う | 実物カードの署名用パスワードと実物カード |
| スマホ用の署名用と、実物カードの署名用の両方 | 先に実物カードの署名用をコンビニまたは市区町村の窓口で初期化し、そのあとマイナアプリへ | 実物カードの利用者証明用(コンビニの場合)、本人確認書類(窓口の場合) |
| スマホ用の署名用が分からず、実物カードの署名用と利用者証明用も両方分からない | 市区町村の窓口で実物カードを初期化してから、マイナアプリで順に再設定 | 実物カード、本人確認書類(詳細は各市区町村のページで確認) |
つまり、スマホ用の署名用パスワードを覚えていれば、スマホの利用者証明用(数字4桁)は実物カードなしで直せます。反対に、署名用パスワードそのものを忘れたときは、実物カードがどうしても必要です。
📱 iPhoneとAndroidの違い|入口の画面と、使える初期化の方法
操作はどちらもマイナアプリから始めます。デジタル庁によると、2026年8月25日に、追加や設定に使うアプリは「マイナポータルアプリ」から「マイナアプリ」に刷新されました(デジタル庁(iPhone))。古い解説記事の画面名とは違うことがあるので、注意してください。
| 項目 | iPhone | Android |
|---|---|---|
| 入口の画面 | カード→iPhoneのマイナンバーカード→暗証番号・パスワードの変更 | カード→スマホ用電子証明書→パスワードの変更 |
| 利用者証明用(数字4桁)の初期化 | 「iPhoneのマイナンバーカード」の署名用か、実物カードの署名用で初期化 | スマホ用電子証明書の署名用か、実物カードの署名用で初期化 |
| 署名用(英数字6〜16文字)の初期化 | 実物カードの署名用パスワードを入力し、カードを読み取る | 実物カードの署名用パスワードを入力し、カードを読み取る |
| 新しい暗証番号の設定 | 初期化のあと、同じ画面で新しい番号を2回入力 | 初期化のあと、同じ画面で新しい番号を2回入力 |
カードの読み取りは、実物のカードの上にスマホ背面の上部をぴったり合わせて「読み取り開始」をタップし、「完了」と表示されたらカードを外します。読み取りの位置は機種ごとに違うことがあるため、デジタル庁の読み取りかたを確認してください。

⚠️ Androidは2026年10月20日から「Androidのマイナンバーカード」になりました
デジタル庁によると、「Androidスマホ用電子証明書搭載サービス」は、2026年10月20日から「Androidのマイナンバーカード」として提供が始まりました(デジタル庁のお知らせ)。すでにスマホ用電子証明書を入れている方は、最新のマイナアプリからアップデートできます。アップデートしなくても、これまで使えた場所やサービスは、これまでどおり使えます。
アップデートしても、前に設定した2種類のパスワードは変わりません。変わったのは名前だけで、数字4桁の「スマホ用利用者証明用電子証明書パスワード」は「Androidのマイナンバーカードの利用者証明用暗証番号」に、英数字6〜16文字の「スマホ用署名用電子証明書パスワード」は「Androidのマイナンバーカードの署名用パスワード」になりました(デジタル庁)。画面の名前がこの記事と違っても、同じパスワードのことです。操作の前に、デジタル庁の最新のページで画面を確認してください。
🆘 すべて分からないときは「実物カード→スマホ」の順番で直す
スマホ用の暗証番号も、実物カードの署名用パスワードも思い出せない場合は、直す順番が決まっています。先に実物カードの署名用パスワードを初期化して、そのあとスマホ側を直します。順番を逆にすると、スマホ側の初期化に必要な実物カードのパスワードが足りません(デジタル庁(iPhone)、デジタル庁(Android)のよくある質問)。
📅 直す順番を図で見る
実物カードの署名用を
コンビニか窓口で初期化
必要ならスマホ用の署名用を
マイナアプリで変更
スマホ用の署名用で
利用者証明用をリセット
STEP1で、コンビニが使えるのは実物カードの利用者証明用暗証番号(数字4桁)を覚えているときです。コンビニで署名用パスワードを初期化するには、利用者証明用暗証番号の入力が必要になります。署名用と利用者証明用の両方が分からない場合は、コンビニの複合機では初期化できず、住民票のある市区町村の窓口に行きます(デジタル庁(実物カードの署名用パスワード))。
なお、実物カードのコンビニでの手順や窓口の持ち物は、前回のマイナンバーカードの暗証番号を忘れたら|ロック解除の手順で整理しています。
⚠️ 再設定の前に確認したい3つのこと
- ロックの原因が、実物カード側の電子証明書の失効かもしれません:スマホに追加したあとで、実物カードの利用者証明用電子証明書だけが失効すると、スマホ側の利用者証明用の暗証番号もロックされます。この場合は、まず住民票のある市区町村の窓口で実物カードの利用者証明用電子証明書を再発行し、そのあとマイナアプリでスマホ用を再発行します(デジタル庁(iPhone)、デジタル庁(Android)のよくある質問)
- 電子証明書の有効期限が切れていると、コンビニの初期化サービスは使えません:通信環境に問題がないのにアプリで通信エラーが何度も出る場合は、有効期限切れの可能性があります(公的個人認証サービスポータルサイト)。更新の手続きは、前回までのマイナンバーカードの更新とは?有効期限通知書の手続きを参考にしてください
- スマホを機種変更するときは、暗証番号の前に「削除」が必要です:マイナンバーカードを追加できるスマホは1人につき1台で、新しいスマホに追加すると前のスマホでは使えなくなります。前のスマホが操作できるうちに、マイナアプリで追加済みのカードを削除します。操作できないときは、家族や知人の別のスマホで実物のカードを読み取って削除します。使える端末がない場合は、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に電話して一時利用停止ができます(デジタル庁)
スマホそのものを紛失したときも、同じフリーダイヤルが24時間365日、一時利用停止を受け付けています。iPhoneはAppleの「探す」アプリからも一時利用停止ができます(デジタル庁(iPhone))。紛失の手順はマイナンバーカードを紛失したら|一時停止と再発行の手順にまとめています。
✅ この記事のポイント
- スマホ用の暗証番号は2種類。署名用は英数字6〜16文字で5回連続、利用者証明用は数字4桁で3回連続の誤入力でロックされる
- スマホ用の署名用パスワードを覚えていれば、利用者証明用は実物カードなしでマイナアプリから初期化できる
- スマホ用の署名用パスワードを忘れたら、実物カードの署名用パスワードと実物カードの読み取りが必要
- すべて分からないときは、先に実物カードの署名用パスワードを初期化し、そのあとスマホ側を直す
- Androidは2026年10月20日から「Androidのマイナンバーカード」になった。パスワードは変わらず、名前だけが変わった
📝 まとめ|スマホ用は「署名用を覚えているか」で道が分かれる
スマホ用電子証明書の暗証番号を忘れたときは、まず「スマホ用の署名用パスワードを覚えているか」を確認します。覚えていれば、利用者証明用はマイナアプリだけで直せます。忘れているときは、実物カードの署名用パスワードと実物カードが必要です。
すべて分からない場合は、順番を守ることが近道です。先に実物カードの署名用パスワードをコンビニか窓口で初期化し、そのあとマイナアプリでスマホ側を直します。Androidは10月20日から「Androidのマイナンバーカード」になり、パスワードの名前も変わっているため、操作の前にデジタル庁の最新ページで画面を確認してください。
税金や制度の手続きは、自分で学ばないと、だれも教えてくれません。このブログをきっかけに学ぼうと思っていただけると嬉しいです。
次回は「スマホを機種変更するとき、マイナンバーカードはどうする?削除と再追加の手順」について解説予定です。お楽しみに!


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