【2026年版】年収の壁 一覧|住民税・所得税・社会保険
【この記事でわかること】
・「年収の壁」と呼ばれる金額が全部でいくつあり、それぞれ何の壁なのか
・住民税・所得税・社会保険、3つの制度の壁を大枠で図式整理
・2026年に変わる壁・変わらない壁の一覧
・気になる壁の詳しい解説記事へのリンク集
「103万の壁だと思ってたら今は178万?」「106万円の壁と130万円の壁って結局どっちが本当?」——年収の壁は、住民税・所得税・社会保険という3つの別々の制度が、たまたま似たような金額帯に並んでいるせいで混乱が起きています。
この記事では、元国税職員の視点で、2026年時点の「壁」を一度に整理します。それぞれの詳しい仕組みは、当ブログの個別記事にリンクしていますので、気になる壁だけ深掘りして読んでください。

3つの制度、それぞれ別の「壁」がある
まず押さえておきたいのは、「年収の壁」は1本の線ではなく、住民税・所得税・社会保険という3つの異なる制度が、それぞれ別の基準で線を引いているという点です。
年収の壁 早見一覧表(2026年時点)
| 金額 | 制度 | 何の壁か | 2026年の動き |
|---|---|---|---|
| 106万円 | 社会保険 | 勤務先の社会保険に自分が入るかの基準(賃金要件) | 2026年10月に撤廃予定 |
| 110万円 | 住民税 | 住民税(所得割)がかからないライン(単身・給与収入のみ) | 令和9年度分から119万円に引き上げ |
| 130万円 | 社会保険 | 配偶者・親の扶養にとどまれるライン | 撤廃されず存続(判定方法のみ2026年4月〜変更) |
| 150万円 | 社会保険 | 19〜23歳未満の子の扶養特例ライン(社会保険。159万円とは別制度) | 2025年10月から130万円未満より引き上げ済み |
| 159万円 | 所得税 | 19〜23歳未満の子がいる場合の特定親族特別控除の壁(150万円とは別制度) | 令和7年分に創設(当初150万円)→令和8年分に159万円へ引き上げ |
| 169万円 | 所得税 | 配偶者に配偶者(特別)控除38万円が満額つくライン | 令和8年分から適用 |
| 178万円 | 所得税 | 自分自身に所得税がかからないライン | 令和8年分から適用(103万円から引き上げ) |
出典:総務省(住民税)/国税庁(家族と税)/財務省(税制改正大綱)/厚生労働省(適用拡大Q&A)/日本年金機構
⚠️ 特に混同しやすい「150万円」と「159万円」
同じ「19〜23歳未満の子」を対象にした基準ですが、制度が別・数字も別です。
| 項目 | 150万円 | 159万円 |
|---|---|---|
| 制度 | 社会保険(親の扶養に入れるか) | 所得税(親の特定親族特別控除) |
| 現在の値 | 150万円(2025年10月〜、130万円未満から引き上げ) | 159万円(令和8年分〜。創設時の令和7年分は150万円だった) |
つまり「150万円」は今の社会保険の基準であり、所得税の特定親族特別控除は150万円から159万円に引き上げられた後の姿です。同じ「150万円」という数字が、片方は現行、片方は1年前の旧基準として同時に存在しているのが混同の元です。

もう少し詳しく:それぞれの壁の記事
金額だけ見ても実感がわきにくいと思うので、特に気になる方が多い壁は当ブログで個別に深掘りしています。
📊 配偶者特別控除「満額ライン」と「完全ゼロになるライン」の新旧対比
| 項目 | 〜2025年分 | 2026年分〜 |
|---|---|---|
| 満額(38万円)の控除が受けられるライン | 150万円 | 169万円 |
| 控除が完全にゼロになるライン | 約201万円(201万6千円) | 207万円 |
出典:総務省「これまでの個人住民税の主な改正について」(配偶者控除・配偶者特別控除の見直しの図表)・財務省「令和8年度税制改正の大綱の概要」
✅ この記事のポイント
- 「年収の壁」は住民税・所得税・社会保険という3つの別制度の基準が並んでいるだけ
- 住民税の壁は「100万円」はもう古い情報。現在は110万円、令和9年度分からは119万円
- 2026年に大きく動くのは、所得税(103万円→178万円)・社会保険の106万円の壁(撤廃)・配偶者特別控除(満額150万円→169万円、ゼロになるのは約201万円→207万円)
- 130万円の壁は撤廃されず存続。判定方法のみ2026年4月から変更
- 150万円(社会保険)と159万円(所得税)は同じ「19〜23歳未満の子」向けの基準でも別制度。混同注意
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まとめ:壁がなくなっても「知らないと損」は変わらない
年収の壁は数が多く、しかも毎年のように制度改正が重なるため、「結局今どうなっているのか」を追いかけるだけでも一苦労です。まずはこの一覧で「自分に関係あるのはどの壁か」を掴んでいただき、気になる壁だけ個別記事でじっくり確認していただければと思います。
自分で学ばないと、だれも教えてくれない——このブログをきっかけに、少しずつ制度を学んでいただけると嬉しいです。



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