国税の査察(マルサ)とは?令和7年度は82件・84億円を告発

【この記事でわかること】
・国税の「査察(マルサ)」とは何か
・令和7年度(最新)の査察の概要と前年との比較
・いま何が告発されているのか(摘発先の傾向)
・脱税をするとどうなるのか(判決・実刑の実態)

テレビドラマや映画で描かれる国税の「マルサ」。ニュースでも「〇〇社が脱税で告発」といった話題を目にしますが、実際にどれくらいの脱税が、どんな業種で摘発されているのか——意外と知られていません。
2026年6月、国税庁が「令和7年度 査察の概要」を公表しました。私自身、元・国税局に勤めていた立場から、この最新データを前年と比べながら、できるだけわかりやすくお伝えします。
脱税は決して他人事ではありません。近年はSNSで活動する個人事業者も数多く摘発されており、「自分には関係ない」とは言い切れない時代になっています。
① 査察(マルサ)とは?脱税を「刑事事件」にする調査
査察とは、悪質な脱税者に対して刑事責任を追及するための調査です。国税庁は査察制度の目的を、「一罰百戒の効果を通じて、適正・公平な課税の実現と申告納税制度の維持に資すること」と説明しています。(出典:国税庁「令和7年度 査察の概要」)
ふつうの「税務調査」が追加の税金を納めてもらうことを目的とするのに対し、査察は裁判所の令状に基づいて行われ、検察庁への告発(刑事事件化)を目指す点が大きく異なります。担当するのが、いわゆる「マルサ」=国税査察官です。
② 令和7年度 査察の概要|前年と比べてどう変わった?
令和7年度は、全国で82件を検察庁に告発し、告発した事案の脱税総額は84億円にのぼりました。前年(令和6年度)と比べると、次のようになっています。
| 項目 | 令和6年度 | 令和7年度 |
|---|---|---|
| 着手件数 | 151件 | 131件 |
| 告発件数 | 98件 | 82件 |
| 脱税総額(告発分) | 82億円 | 84億円 |
| 1件当たりの脱税額 | 84百万円(約8,400万円) | 102百万円(約1億200万円) |
| 告発率 | 65.3% | 64.6% |
ここで注目したいのは、告発件数は98件から82件へ減った一方で、1件当たりの脱税額は84百万円から102百万円へと大きく増えている点です。件数は減っても、1件あたりの脱税規模が大型化・悪質化していることがうかがえます。告発率も64.6%と高い水準が保たれています。
もう少し長い目で、令和3年度からの5年間の推移も見てみましょう。
| 年度 | 令和3 | 令和4 | 令和5 | 令和6 | 令和7 |
|---|---|---|---|---|---|
| 告発件数 | 75件 | 103件 | 101件 | 98件 | 82件 |
| 脱税総額(告発分) | 61億円 | 100億円 | 89億円 | 82億円 | 84億円 |
| 告発率 | 72.8% | 74.1% | 66.9% | 65.3% | 64.6% |
ここまでの5年間の数字を踏まえて、元・国税局係長だからこそ言える読み解き方をこの先で解説します。「件数は減っているのに、なぜ1件あたりの脱税額が過去最高になったのか」「告発率が下がっているのは何の兆候か」「消費税の不正受還付はなぜ”最重点”であり続けるのか」——数字の裏にある査察の実態を、4つの分析にまとめました。
さらに、告発されたあとの刑事手続きの流れ(保釈・実刑・執行猶予の違い)まで、ニュースではわかりにくい部分をやさしく整理しています。
令和7年度の査察データを、告発件数や脱税総額の数字だけでなく、実際にどんな業種・手口が摘発されているのか、脱税をするとどんな判決が出るのか——一次資料をもとに、元・国税局の立場から詳しくまとめました。価格は100円(買い切り)です。ただし、記事から得られる納得感には個人差があります。購入前に目次や「この記事でわかること」を参考にしていただき、ご自身でよくご検討いただいた上でご購入いただければ幸いです。
📖 有料部分の目次(Contents)
- 5年間の数字の読み解き(4つの分析)
- いま何が告発されている?摘発先の傾向
- 脱税をするとどうなる?判決と実刑の実態
- まとめ
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