3児パパの子育てグッズ第三弾|お出かけ編
【この記事でわかること】
・3人連れてのお出かけをラクにする、抱っこ紐・キャリーワゴンなど実体験ベースの道具選び
・子どもが大人より熱中症になりやすい科学的な理由と、暑さ指数(WBGT)の見方
・チャイルドシートの着用義務は「何歳まで」「根拠の条文」「違反したらどうなるか」
・軽自動車でも子どもを含めて5人乗れる条件と、知っておきたい安全面の注意点
・車内に子どもを残すことがなぜ危険なのか、具体的な数字で解説
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子育てグッズ第一弾(新生児編)・第二弾(哺乳瓶と病院のかかり方)は、たくさんの方に読んでいただきました。ありがとうございます。今回は第三弾「お出かけ編」です。
3人の子どもを連れての外出は、正直に言うと準備の時点でもうひと仕事です。抱っこ紐、キャリーワゴン、着替え、飲み物……気づけば大人の荷物より子どもの荷物のほうが多いなんてこと、よくありました。私は3人の子どもを育てながら、育休を3回取得してきました(3日・1か月・4か月)。今回も利益ではなく実体験だけを根拠に、外出をラクにするコツと、外出時にこそ知っておいてほしい安全の知識を本音でお届けします。
① お出かけの負担は「兼用」で減らす
新生児期は抱っこ紐、歩き始めたらベビーカーと使い分けるご家庭が多いと思いますが、わが家は少し違っていて、抱っこ紐をメインに使い、荷物や子どもをまとめて連れて行きたいお出かけの日だけ「キャリーワゴン」を使うようにしていました。どちらか一方に決めず、場面によって選べる状態にしておくと、当日の判断がぐっとラクになります。
抱っこ紐については、実は「裏話」があります。赤ちゃんと一緒に移動するとなると、ベビーカーを使うご家庭が多いと思いますが、わが家は赤ちゃんとのお出かけに関してはほとんど抱っこ紐だけで乗り切りました。ベビーカーだと車への乗せ降ろしのたびに一手間かかりますし、赤ちゃんの顔が見えづらい体勢になることもあります。その点、抱っこ紐なら常に赤ちゃんの様子がわかるうえ、車の乗り降りや買い物中もそのまま動けるので、結局いちばん出番の多いお出かけグッズになりました。実際、購入したベビーカーはほとんど使わないまま、親戚に譲ったほどです。
3人の子育てで長く使えたのが、sun&beachの抱っこ紐「mori(OM-1)」です。楽天市場やAmazonには出品がなく、正規販売サイトでのみ購入できるタイプです。UVカット素材のフードが付いていて、出しておけば赤ちゃんの頭を日差しから守れます。抱っこ・おんぶそれぞれに入門編/上級編と抱き方を切り替えられ、生後2週間から3歳頃まで、成長に合わせて長く使えました(30,400円・税込)。
荷物も「兼用できるもの」を軸に選ぶと持ち物が減ります。たとえば第一弾で紹介したおしりふきは、お出かけ先でも手口拭き・テーブル拭きとして活躍しますし、除菌シートと合わせて2種類あれば、公園でもフードコートでもたいていの場面に対応できます。「専用グッズを増やす」よりも「今あるものの使い道を増やす」ほうが、結果的に身軽になるというのが3人育ててたどり着いた実感です。
一方、公園や河原など、赤ちゃんではなく荷物やきょうだいの分の道具を一緒に運びたい場面では「キャリーワゴン」も重宝しています。屋根が付いているタイプなら日差しを直接浴びずに済みますし、前から引く・後ろから押すの2WAYハンドルなので、道の状況や隊列に合わせて向きを変えられるのが便利なところです。後ろ側のハンドル部分に荷物を載せられるタイプも多く、子どもを乗せながら荷物も一緒に運べます。
わが家でキャリーワゴンが特に役立ったのは、子どもが3人いたからというのが大きいです。まだ全員が小さかった頃は、ミルク・おむつ・除菌シートやおしりふきに加えて着替えまで、お出かけセットだけでかなりの荷物量になります。それを一つにまとめて運べるのが助かりました。遊園地では、飲み物や食べ物を積んで一日中園内を動き回るのにも活躍しました。子どもが大きくなれば最終的には使わなくなりますが、きょうだい全員が未就学児〜小学校低学年くらいの時期は、1台あるとかなり心強い存在です。
ただ、抱っこ紐にもデメリットはあります。抱っこする側の大人が体力的に疲れてしまうことです。夫婦で交代しながら使っても、遊園地のように長時間・広い範囲を歩き回る日は、それだけでかなり体力を消耗します。子どもがある程度しっかり座れるようになってきたら、そういう場面ではキャリーワゴンに乗せてあげるほうが大人もラクですし、子ども自身も喜んでくれることが多かったです。
もう一つ裏話をすると、子どもがある程度大きくなってからは、イオンなど大型商業施設に置いてある「子ども用シート付きのショッピングカート」もよく活用していました。あれを使えば、わざわざ子ども専用のカートを持ち歩かなくて済みますし、子ども自身も乗りたがるので一石二鳥です。結局のところ、「近場のちょっとしたお出かけは抱っこ紐だけ」「荷物が多い遠出はキャリーワゴン」「買い物先では備え付けのカート」というふうに、場面ごとに使い分けてバランスを取るのがいちばんラクだった、というのがわが家の実感です。
抱っこ紐にしてもキャリーワゴンにしても、それなりの値段はします。それでも、長く使うものだからこそ、そして子どもの安全にも関わるものだからこそ、価格の安さだけで選ばずにある程度しっかりしたものを選ぶ、というのがわが家の考え方でした。
② 子どもはなぜ大人より暑さに弱いのか
夏のお出かけで一番気を配っているのが熱中症対策です。「日陰にいるから大丈夫」と思っていても、子どもは大人が思う以上に過酷な環境にいます。理由は主に2つあります。
1つ目は、体温調節機能が未発達なことです。汗をかき始めるまでに時間がかかり、体温を下げる効率が大人より悪いため、体に熱がこもりやすいとされています。2つ目は、身長が低く地面に近いことです。大人が顔の高さで32℃と感じているとき、地面に近いこどもの顔の高さでは35℃程度に達しているとされています(出典:こども家庭庁・こどもの熱中症対策特設ページ)。ベビーカーはとくに地面に近いため、この影響を受けやすい乗り物だといえます。
感覚だけに頼らず、数字で判断する目安として環境省が公表している「暑さ指数(WBGT)」があります。気温だけでなく湿度・日射や輻射も含めた指標で、次の基準が示されています。
| 暑さ指数(WBGT) | 注意すべき生活活動の目安 |
|---|---|
| 危険(31以上) | すべての生活活動でおこる危険性。外出はなるべく避ける |
| 厳重警戒(28以上31未満) | 外出時は炎天下を避ける |
| 警戒(25以上28未満) | 積極的に休憩をとる |
| 注意(25未満) | 適宜、水分補給を行う |
暑さ指数が28を超えると熱中症患者数が著しく増える傾向が示されており、31以上では子どもの運動は原則中止とされています(出典:環境省熱中症予防情報サイト)。わが家では、お出かけ前に必ずこの数値を確認し、厳重警戒ラインを超える日は公園ではなく屋内施設に予定を変更するようにしています。「今日は暑いから大丈夫か」を感覚で判断せず、数字で撤退を決める習慣が、結果的に子どもを守ることにつながると感じています。
💡 わが家の工夫
水分補給は「喉が渇いたら」ではなく、時間を決めてこまめに。子どもは自分から不調を訴えられないことも多いので、顔色や汗のかき方を大人が先回りしてチェックするようにしています。
③ 車移動なら必須。チャイルドシートの着用義務
電車や抱っこ紐でのお出かけが多いわが家でも、実家への帰省や荷物の多い日は車を使います。そのたびに意識しているのが、チャイルドシートの着用義務です。
チャイルドシートの使用は、道路交通法第71条の3第3項により、6歳未満の子どもを車に乗せる運転者に義務付けられています。条文では「幼児用補助装置を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない」と定められており、ここでいう「幼児」は同法第14条第3項の「六歳未満の者」を指します(出典:警察庁「子供を守るチャイルドシート」)。違反した場合、反則金はありませんが、運転者に違反行為の基礎点数1点が付加されます。
シートベルトは身長およそ150cm以上の体格を前提に設計されているため、6歳を過ぎても身長が足りないうちはジュニアシートを使い続けることが推奨されています。「6歳になったから卒業」ではなく、シートベルトが首や腹部に正しくかかっているかどうかで判断するのが安心です。また、警察庁とJAFが令和7年に実施した全国調査では、チャイルドシートの使用率は82.4%(前回比+4.2ポイント)となっており、年々使用が広がっている一方で、まだ2割近い車が未使用という結果でもあります(出典:警察庁「子供を守るチャイルドシート」)。正しく装着できていないケースもあるため、購入時だけでなく体格が変わるたびに固定状態を確認することも大切です(出典:消費者庁「チャイルドシート、体格に合わせて正しく装着できていますか?」)。
💡豆知識:実は軽自動車でも、子どもを含めて5人乗れます
「軽自動車は4人乗り」と思われがちですが、12歳未満の子どもは「3人で大人2人分」として数えてよい特例があります。大人2人+子ども3人、あるいは大人1人+子ども4人なら、実際の乗車人数が5人になっても法律上は定員内です。
これは国土交通省が定める「道路運送車両の保安基準」第53条第2項に基づくルールです。条文には「前項の乗車定員は、12歳以上の者の数をもつて表すものとする。この場合において、12歳以上の者1人は、12歳未満の小児又は幼児1.5人に相当するものとする」と定められています(出典:国土交通省「乗車定員について」)。
ちなみにわが家でも、近場のちょっとした移動では、軽自動車に子どもを含めて5人で乗ることがあります。普通車で出かけるより身軽な感覚があり、近場移動には便利だと感じています(あくまでわが家の体験談です)。
※ただしこれはあくまで法律上の計算の話です。軽自動車のシートベルトは基本的に4人分しかなく、5人で乗ると誰か1人は座席ベルトなしになってしまいます。チャイルドシートも後部座席に3台並べて固定するのは物理的に難しいのが実情です。「法律上OK」と「安全に乗れる」はイコールではないので、日常的に5人乗車が必要な場面が多いなら、車種の見直しも含めて検討することをおすすめします。
この「後部座席が窮屈」という悩みを軽くする選択肢として、スマートキッズベルト™という製品も知っておくと便利です。ポーランド製で、国内では「メテオAPAC株式会社」が総代理店として販売しており、UN(ECE) R44/04・Eマークに適合、警察庁からも道路交通法第71条の3第3項が定める「幼児用補助装置」に該当すると回答を得ている製品です(対象体重15〜36kg・目安年齢3〜12歳、重さ約120g)。一般的なジュニアシートのように座席に大きなシートを重ねない形状のため、後部座席を広く使えるのが特徴です。
わが家も、スマートキッズベルトの存在を知るまではジュニアシートを使っていました。ただ、スマートキッズベルトは場所を取らず、車内空間が広くなるという点が気に入り、今もこちらを使っています。
一点補足しておくと、こうしたベルト型の補助装置については、2026年に入ってから国土交通省の審議会(交通政策審議会 技術安全ワーキンググループ)でも「保護者が安全性を判断する材料が少ない」という指摘があり、国としての客観的な安全性評価の仕組みは、本記事執筆時点(2026年8月)でまだ検討段階です。道路交通法上は正規の幼児用補助装置として認められていますが、通常のジュニアシートのような確立された第三者評価はまだない、という点は知ったうえで選ぶと安心です。
④ 絶対に忘れてはいけない、車内の置き去り防止
お出かけの帰り道、子どもが車内で寝てしまい「ちょっとだけなら」と車に残して用事を済ませたくなる場面があるかもしれません。しかし、これは絶対に避けてください。気温35度の屋外に駐車した車内は、エンジン停止後わずか15分で人体に危険なレベルに達するとされています(出典:こども家庭庁・こどもの熱中症対策特設ページ)。
近年は、子どもが車内で鍵を触ってしまい、自分でロックして閉じ込められる事故も報告されています。「寝ているから」「すぐ戻るから」という数分の油断が命に関わることもあるため、短時間であっても子どもと鍵を車内に残したまま自分だけ外に出ることは避け、降ろし忘れがないかも毎回意識するようにしています。
⚠️ ここだけ確認を
チャイルドシートの装着状態・暑さ指数の見方は、車種やお住まいの地域によって最適な対応が変わります。上記はあくまで一般的な情報と私自身の体験談です。心配な点があれば、販売店やお住まいの自治体・専門機関にも相談しましょう。
✅ この記事のポイント
- 抱っこ紐とキャリーワゴンは「目的地」で使い分け、荷物は兼用できるものを優先すると身軽になる
- 子どもは体温調節が未発達なうえ地面に近く、大人より高温の環境にいる(顔の高さで大人32℃時に子どもは35℃程度)
- 暑さ指数(WBGT)28以上は炎天下を避け、31以上は外出を控える目安
- チャイルドシートは6歳未満が法律上の義務(道路交通法第71条の3第3項)。違反は反則金なし・違反点数1点
- 身長150cm未満はジュニアシートの継続使用が推奨される
- 車内は35度の屋外駐車でエンジン停止後わずか15分で危険レベルに。短時間でも子どもだけを車内に残さない
まとめ:知っておくだけで、お出かけはもっと安心になる
荷物を絞る工夫も、暑さ指数の見方も、チャイルドシートの義務も——知っているだけで、お出かけ当日の判断がぐっと安心できるものばかりです。とくに車内の置き去り防止は、「知っていたのに油断した」が一番怖いポイントです。今日からできる小さな確認を、ぜひ家族の習慣にしてみてください。
今しかない子育てのこの瞬間を無駄にしないで。少しでもラクに、少しでも安心して過ごすための参考になれば嬉しいです。
子育てグッズシリーズはひとまずこの第三弾で一区切りにしようと思います。もし「こんなグッズの話も聞きたい」というご要望があれば、またどこかのタイミングで続きを書くかもしれません。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


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